「住宅予算」について徹底解説!予算オーバーの時の対処法も教えます! 投稿公開日:2022.01.19 投稿カテゴリー:blog / お住い探し / 住宅ローン / 税金・制度 「住宅予算」について徹底解説!予算オーバーの時の対処法も教えます! ——————–【目次】[1]そもそも「住宅予算」って何?「資金計画」とは違うの?[2]失敗しない住宅予算の出し方1.「借りられる金額」ではなく「無理なく返せる金額」であること2.返済比率は「額面年収」ではなく「手取り年収」の20%以内が理想3.年収別「借りられる額」と「無理なく返せる額」[3]買いたい物件が住宅予算を上回っていた時の対処法1.頭金を多く用意する2.月々の返済額を増やす3.返済期間を長くする4.親や祖父母から資金援助を受ける[4]まとめ——————– ◆個別のご相談はこちら◆ 【無料】来店相談 【無料】電話相談 住宅ローンの支払いだけで精一杯で、家計は毎月火の車。そんな生活は避けたいですよね。みなさんそう考えているハズなのに、なぜか「毎月住宅ローンの支払いがキツイ」という方が多い。その理由は、自分の「住宅予算」を知らないから。この記事では、家を買う時に必ず知っておきたい住宅予算について詳しく解説しています。予算オーバーの時の対処法もご紹介しますので、これから家を買おう!と検討中の方はぜひご一読ください。必ずプラスになります。 [1]そもそも「住宅予算」って何?「資金計画」とは違うの? 住宅予算を計算することを資金計画と勘違いしている方がいらっしゃいますが、実はちょっと違います。長期的なお金の動きを予測し、ライフプランを立てる。これが資金計画です。計画なので、住宅予算を組むこととは違います。住宅予算は、資金計画を立てた上で、「無理なく返せる金額」を算出したものです。いくらまで借入できるのか、自分の財布の中身を知ること。これが住宅予算です。マイホームを購入する際は、多くの方が住宅ローンを利用します。長ければ35年も返済が続きますが、35年の間に発生する支出は住宅ローンの支払いだけではありません。繰り上げ返済、固定資産税、子どもの教育費、家の修繕費、老後の生活資金など、挙げればキリがないほどお金がかかります。住宅ローンの返済額が毎月いくらになるのかは、年収を12で割れば誰でも計算できます。ネットでよく見かける資金計画のほとんどがコレですね。ある程度の参考にはなるのですが、年収から割り出した資金計画は単なる目安にしかすぎません。年収は同じでも、支出は人によって違うはずです。子どもの数、教育にかける費用、マイカーの有無、保険、レジャー費、毎月貯めたい貯金額。いつ、何にいくらお金が必要なのか、人によって違うはずなのです。人によって住宅ローンの借入可能額も異なりますし、審査に通ることもあれば落ちることもあります。実際にいくら借りられるのか、いくらまでの家が買えるのかは、年収だけでは判断できないのです。長期的な資金計画を立ててから、自分の住宅予算を知る。この工程を踏まずに物件探しをスタートさせると必ずと言って良いほど失敗します。せっかくマイホームを購入したのに、家計は毎月火の車。そんなの絶対に嫌ですよね。でもご安心ください。次項からは失敗しない住宅予算の出し方をご説明します。 [2]失敗しない住宅予算の出し方 前置きが少々長くなりましたが、ここからは失敗しない住宅予算の出し方について詳しく説明したいと思います。 「借りられる金額」ではなく「無理なく返せる金額」であること住宅ローンは、借りられればいいというものではありません。無理をして借入可能額ギリギリまでローンを組めば、返済が苦しくなることは明らかです。「銀行が貸してくれるってことは問題なく返せる額ってことでしょ?」と考えている方は要注意。住宅ローンは「借りられる金額」ではなく「無理なく返せる金額」であることが重要なのです。無理なくというのは、家計を圧迫せず、住宅ローン以外の支出も問題なく支払うことができて、外食や旅行なども楽しめる人生にすることです。住宅ローンの支払いだけに追われる人生なんて嫌ですよね?それなら「無理なく返せる金額」で住宅ローンを組まないとダメなのです。「無理なく返せる金額」を決めるのは返済比率(返済負担率)です。これが住宅予算を出す時の大きなポイントになります。返済比率は、「返済比率=年間返済額÷額面年収×100」で算出できます。返済比率については次項で詳しく説明しますが、返済比率は年収の20%が目安と一般的には言われています。ただ、フラット35と金融機関が扱う住宅ローンでは、返済比率の基準は異なります。フラット35の返済比率の基準は一律となっており、年収が400万円未満の場合は30%以下、400万円以上は35%以下です。一方、金融機関の場合、返済比率の基準は一律ではありませんが、年収300万円以上450万円未満は30%以下、600万円以上は40%以下といった具合に、同じ年収でも金融機関によって借入可能額に違いがあるので注意が必要です。 返済比率は「額面年収」ではなく「手取り年収」の20%以内が理想先述しましたが、理想の返済比率は、年収の20%以内と言われています。ただし、年収が「額面」なのか「手取り」によって話が違ってきます。「額面」年収の20%の場合、年収をローンの返済に充てることしか計算に入れていないため、ローン返済以外の支出は制限される家計になります。数字で見た方が分かりやすいので、シミュレーションしてみましょう。…………………………………………………………………………………額面年収:600万円手取り年収:約470万円(月39万円)返済比率20%(額面)で住宅ローンを組んだ(月々10万円の返済)※月々10万円の住宅ローン返済を条件に設定しているため、分かりやすいように住居項目を引いて考えます。 …………………………………………………………………………………27万円(平均生活費)-約1.7万(住居費項目)=25万3,000円(生活費)次に、手取り額から生活費と住宅ローンを引きます。39万(手取り)- 25万3,000円(生活費)-10万(住宅ローン)=3万7,000円よって、毎月手元に残るのは3万7,000円ということになります。いかがでしょうか。これではかなり家計が苦しくなりそうですよね。外食や旅行には気軽には行けそうもありません。貯金も厳しそうです。マイホームさえあればそれで良い、という方なら問題ないかと思いますが、貯金は必要ですし、急な出費にも対応できないのは困りますよね。平返済比率を計算する時は、「額面」年収ではなく、「手取り」年収の20%以内と考えておきましょう。 年収別「借りられる額」と「無理なく返せる額」ここまで、年収からみる住宅予算はあくまでも目安にしかすぎないとご説明しました。それを理解した上で、以下の「年収別「借りられる額」と「無理なく返せる額」を参考にしてください。・借りられる額は「返済比率30-35%(額面年収)」・返せる額は「返済比率20%(額面年収)」・無理なく返せる額は「返済比率20%(手取り年収)」で計算。 額面年収手取り年収借りられる額無理なく返せる額 300万円238万円2,571万円1,359万円400万円313万円3,999万円1,788万円500万円389万円4,999万円2,222万円600万円459万円5,999万円2,622万円700万円527万円6,999万円3,011万円800万円593万円7,999万円3,388万円900万円661万円8,000万円(貸付上限)3,776万円1,000万円730万円8,000万円(貸付上限)4,170万円 頭金を用意できれば、この表よりも住宅予算は高くすることが可能です。しつこい様ですが、あくまでも目安となりますので、正確な住宅予算を知りたい方はミツバハウジングまでご相談ください。 [3]買いたい物件が住宅予算を上回っていた時の対処法 気に入った物件が予算オーバー。悲しいですね。住宅予算を知る前に物件探しをスタートするとこうなります。予算オーバーしたら、その物件は諦めて予算内に収まる物件を探し直すか、これから紹介する方法を試してみるしかありません。 頭金を多く用意する安全かつ王道な方法です。頭金が多ければ多いほど借入金額を少なくすることができるため、住宅予算は増えます。年収400万円を例にシミュレーションしてみましょう。 頭金なし100200300400500 借入限度額2,506購入限度額2,4052,5052,6052,7052,8052,905 (単位:万円)35年ローン・金利2%頭金なしと500万円用意した場合の差額は500万円。頭金があると、住宅予算は100万円単位で増えますね。住宅予算をアップさせる一番安全な方法ではありますが、頭金が貯まるまでの間に欲しい物件が売れてしまう可能性があること、金利が上がるリスクがあるので、頭金が貯まるまで家を買わないという選択は得策ではない場合もあります。ご自身の年齢や金利の状況をみて判断してみてください。 月々の返済額を増やす次におすすめなのが、月々の返済額を増やす方法です。返済額を月1万円増やすことができれば、借入金額を約300万円増額することが可能です(金利2%・35年ローンの場合)。いきなり300万円用意しろと言われたら難しいと思いますが、月1万円ならやりくり次第ではクリアできそうな金額ですよね。携帯代などの通信費、保険料、外食費など、月1万円の支出を削れる部分は削って、月々の返済額を増やしてみてはいかがでしょうか。頭金を用意する方法と同様に、安全な方法です。 返済期間を長くする住宅ローンをスタートさせる年齢にもよりますが、最長の35年まで延ばせば、月々の返済額は同じでも、借入額を増額することが可能です。ただし、同じ借入額で同じ金利であれば、返済期間が長ければ長いほど利息が多くなるので総返済額は多くなるというデメリットもあります。また、返済期間を長くすると定年退職後にどうやって返済していくのかも考えておく必要もあります。35年ローンでスタートし、余裕があるときに繰り上げ返済をして返済残高を少なくする方法がベストでしょう。 親や祖父母から資金援助を受ける甘えられるのであれば親や祖父母から資金援助を受けるという手段もあります。ただ、親から資金援助を受ける時はちょっと注意も必要で、受け取り方によっては親子間でも贈与税がかかります。1年間に受け取ったお金の合計額が110万円(基礎控除額)以内であれば非課税となります。また、マイホームの取得、新築、増改築のための費用を親や祖父母からもらう場合は「住宅取得等資金贈与の非課税」という制度を利用することで、一定額まで非課税となります。詳しくはこちらの記事をご一読ください。親から資金援助を受ける時の注意点 ◆個別のご相談はこちら◆ 【無料】来店相談 【無料】電話相談 [4]まとめ 結局、どうやって住宅予算を出せばいいの?答えはミツバハウジングまで!資金計画を立てることも住宅予算を算出することも、お住まい探しをする上でどちらも欠かせません。ファイナンシャルプランナーさんや不動産会社の中には費用の計算をすることをざっくりまとめて「資金計画」と呼ぶこともあるかと思います。ミツバハウジングでは、資金計画と住宅予算は別物として考えています。ご自分の住宅予算を知りたい方、住宅ローンで失敗をしたくない方は迷わずミツバハウジングにご相談ください。今すぐ家を買う気がなくても大丈夫です。強引な営業はいたしません。まずはお気軽にお話だけでもお聞かせください。 来店相談の詳細・予約はこちら クリック↓↓↓ おすすめ 「建売住宅はやめたほうがいい」と言われる理由は?注文住宅との違いやメリットデメリットも解説 2024.03.23 【2022年3月最新】住宅ローン控除の控除率が1%→0.7%へ 2022.03.12 コロナ禍の今、「一戸建てVSマンション」どっちが正解? 2021.11.24