注文住宅を購入するまでの流れと注意点

注文住宅を購入するまでの流れと注意点

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自分好みの家づくりができる注文住宅。憧れますよね。
その一方で「段取りが多くて大変そう」というイメージもあるかもしれません。

そこで今回の記事では、注文住宅を購入するまでの流れと注意点や、注文住宅を建てる時の住宅ローンについて解説します。これから注文住宅を建てたいなとお考えの方はぜひご一読ください。

[1]注文住宅を購入するまでの流れ

まずは、注文住宅の購入から入居するまでの流れについてご説明します。

1.土地を探す
土地探しの方法は、不動産情報サイトで探すか、希望エリアの不動産会社に行って探してもらう方法が一般的です。土地が見つかるまでの期間は3ヵ月程度を目安として考えるとよいですが、希望条件を出しすぎるとなかなか決まらない可能性があります。

3.家を建てる会社を決める
注文住宅を建てる際は、ハウスメーカー、工務店、設計事務所から選択します。ホームページに掲載されている施工例などをチェックして、自分のイメージに近い家を建ててくれる会社を選びます。できれば土地探しと同時進行で差探すと効率が良いので、ちょっと忙しくなりますが頑張りましょう。

3.敷地調査と地盤調査
家を建てる会社が決定したら、購入予定の土地に希望の家が建てられるかどうかを調べるために敷地調査と地盤調査を行います。敷地調査とは「どのような家が建てられるか」を調べるもの、地盤調査は「建築の際に必要な地盤の性質があるかを調べるものです。

4.家のラフプランを立てる
間取りや設計などの詳細を打ち合わせします。住宅ローンは、建物がない状態で建物分まで融資することはできません。そのため、土地代金と建物代金も住宅ローンで借りたい場合は、事前審査の申し込みまでには建物の概算見積りが必要になります。この段階でのプランはあくまでもラフなので、この通りの家が設計されるわけではありません。

5.住宅ローンの事前審査
土地を購入してから注文住宅を建てる際の住宅ローンは、「2本立て」や「つなぎ融資」「分割割融資」といった組み方をします。先述したように、土地代金と建物代金も住宅ローンで借りたい場合は、建物の概算見積りを金融機関に提出します。

6.家のプランを本格的に決める
どんな家にするのか、具体的なプランを立てます。施工例やイメージに近い写真、資料などを見せるとスムーズに進むでしょう。土地探しと同様に、こだわりすぎると難航する可能性がありますので、絶対に譲れない条件をある程度絞っておくことをおすすめします。

7.土地契約や工事請負契約
土地の売買契約や見積もり、プランが確定したら工事請負契約を締結します。依頼先のハウスメーカーや工務店によって支払い時期は異なりますが、このタイミングで契約金を支払い、その後は様々なタイミングで着工金や中間金の支払いが発生します。詳しくは次項の「注文住宅を建てる時の費用」をご確認ください。

8.建築確認申請と住宅ローンの本審査後、着工
建築主が確認検査機関に建築確認の申請をして確認審査を受け、申請が通過したら住宅ローンの本審査を受けます。すべて通過すればいよいよ着工に入ります。(建築確認の交付を受けなければ着工することはできません)

9.引き渡し・入居
家が完成し住宅ローンの承認を得られたらいよいよ引渡しですが、その前に内覧会があります。施工会社や工事管理者と一緒に建物をチェックし、汚れや損傷がないかなどを確認します。それに加えて、建築基準法に基づいて行われる完了検査も行われます。こ検査済証が交付されればほぼ手続きは完了、引き渡し・入居となります。

[2]注文住宅を建てる時の費用

あくまでも目安にはなりますが、必要な費用は下記のとおりです。

支払い時期諸費用内容
工事請負契約の前後地盤調査費敷地の測量、法的制限のチェック、周辺状況の調査を行います。費用の相場は5万円~10万円です。
印紙代工事請負契約書に印紙を貼付するために必要です。(金額は建築代により異なります)
建築確認申請費用申請は建築会社が代行します。費用は10~20万円が目安です。
着工地鎮祭費地鎮祭(じちんさい)とは、着工前に行う工事の無事を願って行う儀式のことです。謝礼は2~3万円(別途お車代で5千円~1万円)、お供え物の費用が2~3万円で計5万円前後必要です。
上棟上棟式費建築がある程度完了してから執り行う行事のことで、「棟上げ」「建前(たてまえ)」とも呼びます。費用や内容には地域差がありますが、簡易的なものであれば10万円前後が目安です。
住宅ローン契約印紙代住宅ローンを土地と建物で別々に借りる場合に必要です。(金額は建築代により異なります)
引き渡し登記費用自分で登記を行うことも出来ますが、とても手間がかかるため司法書士に依頼することが一般的です。すべての費用の総合計の相場は30万円~50万円、その内、約2/3程度は司法書士への報酬となります。
ローン借入費用融資事務手数料、ローン保証料、火災保険料など。金額は金融機関によって異なります。 ※つなぎ融資を利用する場合は、利息のほかに印鑑証明、手数料などが別途必要です。

ちなみに、依頼先のハウスメーカーや工務店によって支払い時期は異なりますが、土地を購入して注文住宅を建てる場合は、以下のような流れで費用の支払いが発生します。

1回目の支払い:土地の契約(手付金の支払い)
2回目の支払い:土地の引き渡し(残金支払い)
3回目の支払い:建物工事着工(着工金の支払い)
4回目の支払い:建物工事上棟(中間金の支払い)
5回目の支払い:建物完成、引き渡し(残金支払い)

これらを都度現金で支払えれば問題ないですが、住宅ローン(つなぎ融資)で支払う方がほとんどです。詳細は後述しますが、つなぎ融資建物とは、建物が完成するまでに必要になる中間金の支払いを、一次的に立替える(融資する)ローンのことです。

[3]注文住宅を建てる時の注意点

ここでは、注文住宅を建てる時の注意点をいくつかご紹介します。

注文住宅は長期戦!スケジュールは余裕をもつこと

注文住宅は建売住宅よりも入居まで時間がかかります。平均して8ヵ月~1年はかかる場合が多いので、「3ヵ月後には引っ越したい!」という方には向いていません。注文住宅は、どのタイミングで何をしておくべきか、逆算してスケジュールを決められる方や、時間に余裕がある方に向いています。

「子供の小学校入学前に家を建てたい」という計画があれば、逆算して土地や施工会社を探す時期などのスケジュールを組み、計画的に進めていくことになります。施工会社との最初の打ち合わせの段階で、希望する引き渡し日を伝え、どのようなスケジュールで動いたらよいのか、確認しておきましょう。

土地の購入・家の建築・住宅ローンの3つ段取りをこなす

土地を購入してから注文住宅を建てる場合、土地の購入・家の建築・住宅ローン、この3つの段取りをこなさなければなりません。

建売住宅を購入する時の手順とはまったく異なりますし、「よく分からないから営業さんに任せよう」という丸投げもできません。ある程度の知識が必要になりますし、情報収集や、スケジュールの管理能力も要ります。

少し厳しいことを言いましたが、計画的に進めていけばスムーズに進むハズです。重要なのはやはり情報収集。行き当たりばったりではなく、いつどのタイミングで何をすればよいのか、事前にしっかりと調べておきましょう。

家が建つまで複数回の支払いが発生する

先に説明しましたが、注文住宅を建てる時は、土地の引き渡しから建物が完成するまでの間、着工金や中間金などの支払いが複数回あります。

おさらいのため、中間金をまとめると、

1回目の支払い:土地の契約(手付金の支払い)
2回目の支払い:土地の引き渡し(残金支払い)
3回目の支払い:建物工事着工(着工金の支払い)
4回目の支払い:建物工事上棟(中間金の支払い)
5回目の支払い:建物完成、引き渡し(残金支払い)

回数は施工会社によって異なりますが、複数回に分けて支払いが発生することが一般的です。住宅ローンが実行されるのは建物完成時なので、中間金の支払いには間に合いません。それなら現金で用意するしかないのかと絶望的になるかもしれませんが、方法はいくつかあります。結論から申し上げますと、やはり頼れるのは住宅ローンです。どんな方法で借りるのか?それについては次項で説明します。

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[4]注文住宅を建てる時の住宅ローンについて

まず、住宅ローンの仕組みから説明しますと、住宅ローンは、土地と建物を担保にして融資することが前提のローンなので、建物がない状態で建物分まで融資することはできません。

土地を購入してから注文住宅を建てる場合は、「2本立て」や「つなぎ融資」「分割割融資」といったローンの組み方をすることが一般的です。2本立てについては、文字通り2つのローンを組むことを言います。分かりにくいのは、つなぎ融資と分割融資ですね。

つなぎ融資と分割融資の違いは

つなぎ融資…住宅ローンとは別に短期のローンを組む
分割融資…住宅ローンの融資額を分割して実行される

と考えると分かりやすいかと思います。

つなぎ融資は、普通の住宅ローンよりも金利が高めです。金利が高いことは痛手ではありますが、土地の購入費だけではなく、建物の工事費用まで融資してくれる点は大きなメリットと言えるでしょう。ただ、住宅の完成が遅れると予定していた支払利息が増えるリスクや、住宅ローン控除の対象外住宅ローン控除の対象外であるというデメリットもあります。

一方、分割融資は、取り扱っている金融機関が少なく、金利が低いネット銀行などでは、取り扱いがない場合がほとんどです。また、貸し倒れのリスクを回避するため、頭金が少ないと最優遇の金利で借りられないケースがあること、金融機関によっては、通常の住宅ローンよりも審査が厳しくなることもデメリットでしょう。

ここまで読んで不安になった方も多いかもしれませんが、注文住宅を建てるほとんどの方が住宅ローンを利用しています。みなさん何かしらの方法で住宅ローンを借りて土地の購入から注文住宅を建てるまで実現させていますので、安心してくださいね。

[5]まとめ

注文住宅は段取りが多くて価格も高い。でも満足度は高い!

もちろん、建売住宅も分譲マンションも気に入った物件ならどれも満足度は高いことは間違いないのですが、注文住宅は大変だからこそ完成した時の達成感や満足度は高いのではないでしょうか。

当社は建売住宅をメインにご紹介していますが、「土地を購入して注文住宅を建てたい」という方のご相談やご案内も承っております。住宅ローンのご相談も大歓迎です。お気軽にお問い合わせください。

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