欲しい物件が予算オーバー!対処法は?

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マイホームを探している時、気に入った物件が予算オーバーだったらどうしたらよいのでしょうか。諦めて予算内で物件を探し直す?予算オーバーしてもギリギリ住宅ローンを組めるのなら買ってしまう?

今まさに予算オーバーでお悩みの方は当記事をご一読ください。予算オーバーになってしまう理由や欲しい物件が予算オーバーだった時の対処法を解説します。

[1]予算オーバーになってしまう理由

そもそも、なぜ予算オーバーになってしまうのでしょうか。

住宅予算を調べる前に物件探しを始めている

一番多いのはコレです。住宅予算(自分がいくらの家が買えるのか計算した数字)も分からないうちから不動産ポータルサイトで物件を探すケース。インターネットで年収から割り出す住宅予算もありますが、あれを目安にして物件探しを始めるのは絶対にダメです。予算オーバーにしかなりません。

「予算って、年収から割り出すのではないの?」と思った方は要注意。

確かに年収も参考にしますが、住宅予算や住宅ローンの借入額は、年収だけで割り出すのではありません。たとえあなたとご友人の年収が同じでも、マイカーローンなどの他の借入や、毎月の保険料、頭金の有無などによって住宅ローンの借入額は違うのです。

年収だけで割り出した住宅予算は、他の支出額を計算に入れていないので金額が高くなります。それをそのまま受け取って物件探しをしてしまうと予算オーバーになるのでご注意ください。

物件に求める理想が高すぎる

次に多いケースです。「駅近で急行が停まる駅がいい」「絶対に新築がいい」「広い家がいい」「3階建てはイヤ」など…物件に求める理想が高すぎる方や求めるものが多すぎる方は予算オーバーになりがちです。

マイホーム購入を検討されている多くの方は「多少予算オーバーしてもよいから、自分の理想に近い家が欲しい」と考えています。何千万もする高い買い物ですから、良い物を買いたいと思うことは当たり前です。

最初は「予算内で住宅ローンを組もう」と考えていても、何件か物件見学しているうちに理想が高まり、冷静な判断ができなくなることもあります。

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[2]「住宅予算」の中から「買える物件」を選ぶのがベスト

次項で予算オーバーだった時の対処法をご紹介しますが、本来なら「住宅予算内で物件を探す」ことが理想です。

前項の「予算オーバーになってしまう理由」でも説明しましたが、マイホーム購入を検討されている多くの方は、予算よりも家に求める理想を求めがちです。理想があることは間違いではないのですが、できれば「住宅予算」の中から「買える物件」を選ぶのがベストです。

特に冷静さを失い、勢いに任せて買ってしまうことが一番良くありません。営業マンの「最初に立てた予算は少しオーバーしていますが、みなさん多少無理して買われていますから大丈夫ですよ!」という甘い言葉に流されてはダメですよ。

借入限度額ギリギリでも、住宅ローンの審査に通るケースは多々あります。審査に通れば、銀行は融資してくれます。しかし、融資してくれたからといって「無理なく返せる額」ではないのです。ギリギリで借りたのですから、毎月家計は苦しくなります。その生活が長ければ35年も続きます。

しつこい様ですが、マイホームを買う時は

1.住宅予算を調べる

2.住宅予算内で物件を探す

この二つは鉄則です。しかし、すでに物件探しを始めていて「予算オーバーだけど、どうしても欲しい物件がある!」という方は次項の「欲しい物件が予算オーバーだった時の対処法」にお進みください。

[3]欲しい物件が予算オーバーだった時の対処法

これから紹介する方法はすべての方に得策なわけではないため、参考程度にお考えください。一番良いのはやはり予算内で買うことですので、どうしても諦められない物件がある時にだけ参考にしていただければと思います。

親に資金援助を受けて自己資金を増やす

マイホームを購入するときに親や祖父母から資金援助を受ける方は珍しくありません。頭金を少し出してもらうだけでもかなり助かりますよね。

ただ、資金援助を受けたことによって発生する贈与税には注意が必要です。

「暦年課税」といって、親から1年間に受け取ったお金の合計額が110万円以内であれば贈与税はかかりません。110万円を超えた部分に対して贈与税がかかり、資金援助の額が多ければ多いほど、贈与税も高くなります。

毎年110万円までは非課税で贈与を受けることが可能なので、毎年110万円までの贈与を受ければ非課税で済みます

ただし、親からお金をもらうのではなく、借りる場合は要注意。無利息で借りる場合や、返済日を決めずにお金があるときに返済する方法は、贈与とみなされ贈与税がかかる可能性があります。

親からお金を借りる際は以下のポイントに注意をしましょう。

1.金利、返済期間、返済方法などを決め、借用書を交わすこと
2.借用書の条件通りに返済すること
3.返済は銀行振り込みにして、通帳に「返済している」という記録を残しておくこと

詳しくは以下の記事をご一読ください。

住宅購入時に親から資金援助を受けるときの注意点
親からの住宅資金贈与を非課税にするには

夫婦で住宅ローンを組む

夫婦で住宅ローンを組むのもひとつの手段です。夫婦で住宅ローンを組む方法には「夫婦ペアローン」と「収入合算」があります。

ペアローン…夫婦それぞれが住宅ローンを組み、お互いに連帯保証人になる方法。
収入合算…夫婦どちらかの収入を合算してひとつの住宅ローンの借入可能額を増やす方法。

収入合算できる金額は金融機関によって異なります。全額を合算できるケースや、夫婦どちらかの収入の内から1/2までとするケースなどがあります。

夫婦どちらかが正社員でなくても合算の対象にできる金融機関もありますが、、将来夫婦どちらかが退職する可能性がある場合は、完済可能な借入金額にしておくと良いかと思います。退職する予定はなくても病気によって働けなくなる可能性はゼロではないですから、万が一のことを考えて慎重に検討することをおすすめします。

ボーナス返済を併用する

ボーナス返済とは、毎月の返済とは別に、年2回ボーナス支給時期に追加で返済する方法です。

借入額3,000万円のうち、ボーナス返済の割合を3割に設定した場合
  ・2,100万円の住宅ローンを毎月返済する
  ・900万円の住宅ローンをボーナス時に返済する

毎月返済する住宅ローンとボーナス返済分、2本立てで返済していくイメージですね。ボーナス返済を利用すると、毎月の返済額を抑えることができますが、ボーナスは業績によって減額されない可能性もあるので、あまり頼り切らない方が安全です。

どうしてもボーナス返済を併用したい場合は、総借入額のうちボーナスから返済する金額を1割程で設定しておくことをおすすめします。

借入金額を月1万円程度増やす

毎月の返済額を1万円程度増やせば、借入額を約340万円増やすことが可能です。(金利1.2%・35年返済の場合)

これはかなり大きい金額ですよね。1万円増やすだけで借入額が340万円も増える。今すぐに340万円用意しなさいと言われたら無理ですが、毎月の返済額を1万円増やすと言われたらできそうな気がしませんか?「家計を見直せば払えるかも…!」という方も多いかもしれませんね。

もちろん、無理は禁物です。無理のない範囲で毎月の返済額をいくらまで増やせるか計算しましょう。ギリギリでしたら、この方法はおすすめできません。

[4]予算オーバーだった時に考えて欲しいこと

予算オーバーになってしまった時、お金を用意すること以外にも考えていただきたいことがあります。

中古物件も検討する

新築じゃなきゃイヤ!という方は多いですが、中古物件も候補に入れてみるのもおすすめです。

そもそも、新築を建てられる土地は限りがあり、良い立地から家が建てられていきます。新築よりも中古の方が良い立地に建っていることの方が多いのです。中古住宅には良い物件が山ほどあります。築5年程のキレイな物件もたくさんあります。築年数さえ気にならなければ、中古物件はかなり狙い目です。

物件に求める条件を緩める

価格、間取り、駅からの距離、利便性など、全てドンピシャな物件が、自分が買いたいタイミングで見つかることはほとんどありません。あったらそれこそ運命ですので、絶対に買うべきです。

あれもこれもと欲張ってしまうと、家は買えません。もし予算オーバーしてしまったら、自分の中の「絶対に譲れない条件」「物件に求める優先順位」を再度考えてみるのもひとつの方法です。もし広さを最優先したいのなら、駅近の条件は外すか、思い切ってエリアそのものを変えてみるのもおすすめです。人気のエリアから数駅離れただけで予算内の物件が見つかるケースも多々あります。

妥協といったら言葉が悪いですが、予算オーバーになった時は物件に求める条件を緩めてみましょう。

たとえば…
・バス便も検討する
・階数(2階建てor3階建て)にこだわらない
・エリアを大幅に変える
・築年数にこだわりすぎない

悩んだら一度初心に戻って条件を考え直してみましょう。予算オーバーした物件が優先順位の上位を占めている完璧な物件であれば、先に説明した対処法をご検討ください。

[5]まとめ

予算オーバーさせないためには…

やはり、物件探しの前に自分の住宅予算を知ることが大切です。予算が分からないまま不動産ポータルサイトで探すのは、ただのウインドーショッピングです。もちろん、住宅予算を調べた上で物件探しをしたけれど、買いたい物件が予算オーバーだったということもあるでしょう。その時は、今回ご紹介した対処法もご検討くださいね。

「他社で住宅予算を計算してもらったけれど、本当に合ってる?」と不安な方、これからマイホーム探しをする予定の方はお気軽にミツバハウジングまでお問い合わせください。予算オーバーさせない家探しのサポートをいたします。

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