内覧会を成功させるためのポイント

マイホーム購入の際の内覧会チェックリストとポイント

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家の建築が完了したら、引き渡し前に内覧会が行われます。内覧会の目的は、「図面通りに建てられているか」「施工ミスや不具合がないか」を確認することにあります。しかし、当日は何をチェックしたらよいのか、何に注意しておけばよいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。

そこで、今回の記事では、内覧会を成功させるためのポイントや注意点、内覧会当日のチェックリスト、持っていくと便利なものなどを解説します。

[1]内覧会~引き渡し日までの理想的なスケジュール

建売住宅の場合は、内覧会から引渡しまでの期間が短いことが多いので、スケジュールがタイトになります。

どれだけタイトなのかというと…

1.売買契約
2.不動産会社から内覧会の日程に関しての連絡が来る
3.内覧会の日程が決定
4.内覧会
5.補修工事
6.再内覧会(補修箇所の確認)
7.住宅ローンの契約(金銭消費貸借契約)
8.引渡し・残代金の決済
9.入居・引っ越し

文字で見る分にはたいしたことがないように思えるかもしれませんが、この期間は目まぐるしく時間が過ぎていきます。内覧会で不備があった場合に備えて、できれば余裕があるスケジュール調整をしてください。下記は、内覧会~引き渡し、引き渡し~入居までの理想的なスケジュールの組み方です。

【内覧会~再内覧会までは、1週間~10日程空ける】
内覧会~再内覧会までの日程を詰めすぎてしまうと、工事が間に合わないことがありますので、内覧会から再内覧会までは1週間~10日程はあけておきましょう。

【引渡し~入居までは、1週間~2週間程空ける】
引き渡しから入居までの期間は、1週間~2週間程度あけておくのが理想です。
なぜなら、スケジュールを詰めすぎてしまうと、何かひとつの予定がずれこんだ時に次の予定がどんどん後ろにずれこんでしまうからです。引き渡しが完了してから3日後ぐらいに入居を計画している方もいらっしゃいますが、万が一に備えて1週間~2週間程度あけておきましょう。

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[2]内覧会を成功させるためのポイント

内覧会は行き当たりばったりで参加するのはおすすめしません。事前準備も大切ですし、内覧会当日も注意しておくべきポイントがいくつかあります。

事前に図面と資料をチェックしておく

何度も家を買っている方でもない限り、内覧会に慣れている方はいません。事前準備がないまま当日を迎え、何が何だか分からないまま内覧会が終わってしまった…といったケースも多いです。

そうならないためには、事前に図面と資料をチェックしておくことが重要です。

あらかじめ「ここは細かくチェックしよう」「ここが不安だから当日確認しよう」といった具合に事前準備をしておくと、当日落ち着いて対応できます。

引き渡し日の10日以上前に行えるように調整する

内覧会で不備が見つかった場合、工事をすることになります。

最悪の場合、引き渡し日までに工事が間に合わないことがありますので、内覧会の日程を選択できる場合は、引き渡し日の10日以上前に行えるように調整しましょう。

気になる点は遠慮せずに聞く

「こんなこと聞いて良いのかな」と遠慮してしまいがちですが、受け身でいると、一方的に説明を聞くだけで終わってしまいます。内覧会は長くて2時間程。時間内との戦いになりますし、現場担当者の目の前でチェックをするプレッシャーもあるでしょう。気になったことがあっても言いづらいという気持ちも分かります。

しかし、あなたは何千万とする高い買い物をしているのです。不明点があれば確認する権利があるのですから、堂々としていてください

ただし、粗探しのようにはならないようにご注意ください。たとえば、じっくりと見ないと分からない程の床や壁の傷など、「入居したらすぐにつくであろう損傷」まで細かく指摘してしまうと、ただのクレーマーになってしまいます。

一人では参加しない!2人以上で行く

内覧会には、できるだけ2人以上で参加しましょう。その理由は3つあります。

・複数でチェックをすれば時間短縮になる
・違う視点でチェックできるので、思わぬ不備を見つけることができる
・一人で参加するよりも緊張しない

一人で2時間以内に家中のチェックをし、現場担当者からの説明を聞くのはとても大変です。複数で参加すれば自分では気付かなかった不備を見つけることもできますし、手分けをしてチェックをすれば時間短縮にもなります。また、現場の雰囲気にのまれて緊張してしまう方も多いですから、複数で参加すればリラックスしてチェックできそうですね。

そして、子連れで参加する場合はご夫婦どちらかがお子さんをみている、という方法もおすすめです。子連れで参加する場合の注意点は次項で説明します。

子連れで参加する場合は注意が必要

子どもの預け先がない、一緒に連れて行きたいという方も多いことでしょう。内覧会の子連れ参加は、絶対にNGではないですし、珍しいことではないのですが、ちょっと注意が必要です。

まずは、怪我をしてしまう危険性が少なからずあること。走り回って転んでしまったり、床下の点検口に落ちてしまったり、脚立などを倒してしまったり、床に落ちている小さなゴミなどを誤飲してしまうことがあるかもしれません。

次に、心配なのは子どもが飽きた時の対応です。内覧会の2時間は大人にとってはあっという間に感じますが、子どもにとってはつまらないものです。「早く帰りたい」とぐずってしまうことは多くあります。さらに、現場はエアコンを設置していない場合が多いので、暑さ寒さ対策も必要です。

最後に、トイレの心配です。大人はあらかじめトイレに行って調節できますが、小さな子どもはそれができません。急に「お母さん、トイレ~」と言われることもあるでしょう。現場にはトイレはもちろんありますが、水は流れません。

近くにコンビニなどがあれば良いですが、ない場合は困りますよね。

以上が内覧会に子どもを連れて行かない方が理由です。親御さんも集中してチェックできないでしょうし、もし預けられるのなら大人だけで参加した方がおすすめです。

[3]内覧会に持って行くと便利なもの

内覧会には以下の持ち物を持って行きましょう。

撮影できるもの
スマートフォンがあれば充分ですので、忘れずに持って行きましょう。内覧会はとにかく記録が命です。気になった部分は写真やメモに残しておきます。

メジャー
図面通りに施工されているか確認するために使用するだけではなく、家具を置く場所やカーテンのサイズなどを測る時にも使います。

ビー玉・水平器
水平器は、床の水平の確認をする際に使用します。用意できなければビー玉でも問題ありません。

間取り図・チェックシート・筆記用具
不備があれば図面やメモに書き込んでおきます。チェックシートは、何をチェックするべきか、何をチェックしたか、現場で確認するために必要です。当日チェックのし忘れがないようにリスト化にしたものを持参しましょう。

スリッパ
売主や建築会社が用意してくれている場合もありますが、念のため自分で用意しておきましょう。

子連れ参加の場合は、時間を潰せるアイテム
内覧会は、時間にして2時間は要します。お菓子は食べこぼしなどで汚してしまうので控えるべきですが、時間を潰せるおもちゃやゲームなどを用意しておくと良いでしょう。

[4]内覧会当日の流れ

新築建売住宅の内覧会の流れは以下のとおりですが、現場によって流れが異なる場合があります。参考程度にお考えください。

1.指定された日時に物件前に集合
2.売主、建築会社から内覧の進め方などについて説明
3.住宅、設備などの取扱い説明
4.完成検査(施工ミス等のチェック)
5.指摘事項を売主、建築会社へ伝達
6.補修後の再確認日を調整する
7.解散

[5]内覧会当日のチェックリスト

できればこのページをプリントアウトして、内覧会当日にメモが出来るようにしておくことをおすすめします。チェックリストは建物外部と内部に分かれています。

建物外部

場所内容チェック欄
外壁基礎表面の割れや欠損
仕上材の腐食、カビ、浮き、劣化
シーリング材の破断
防水シートの破断
屋根割れ、欠損、腐食
漏水痕
雨樋割れ、欠損
掴み金物のぐらつき
外構玄関ポーチの不良
インターホンの動作
照明の点灯
ブロック塀、フェンス等の不良
排水溝のつまり、勾配
玄関・車庫の門扉等の不良
隣地境界
道路境界

建物内部

場所内容チェック欄
水回りキッチン・洗面所・浴室・トイレの排水速度・排水音の異常など
洗濯水栓の設置状況
排水管の漏水
換気設備の動作
歩く時の異音
床の傾き
フローリングの傷や汚れ
天井裏断熱材の剥がれ
換気扇の配管はつながっているか
ドア・窓開閉のスムーズさ
図面通りの大きさか
網戸の動作
鍵の施錠
開閉のスムーズさ
扉と枠の隙間
収納扉の動作
戸当たりの位置
照明器具位置と数は図面通りか
コンセント位置と数は図面通りか
回線インターネット回線や電話回線の位置と数は図面通りか

[6]まとめ

内覧会を成功させるコツは…

「事前準備」「日程調整」「遠慮なく聞く」こと!複数で参加する、というのも大事なポイントですね。神経質になりすぎてクレーマーになるのはいけませんが、遠慮して何も言えずに終わってしまわないようにしましょう。引き渡し後に不備が見つかった場合、修繕を無償で対応してくれるとは限りませんし、住み始めてから工事の対応をするのは大変です。後悔しないように、内覧会には万全の態勢で挑むようにしましょう。内覧会のことも含めて、お住まい探して疑問があれば、ミツバハウジングまでお気軽にお問い合わせください。

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