vol. 1
『 最悪の出会いのその先に 』
横浜市戸塚区 はるなり様
白い壁が青空によく映える素敵なお家に、奥様とちょっぴり人見知りでママが大好きな保育園に通う女の子のお子様と３人暮らしのはるなり様。去年4月に戸塚区で新築戸建をご購入されました。仕事柄、普段家を見る機会が多いため、家の形や作りには特にこだわりが強かったといいます。
「どうせ買えない。そう思っていました」（はるなり様）。
住んでいた賃貸の２年毎の更新が近づき、なんとなく物件情報サイトの新築物件を見ていた。家族と暮らすマイホーム。憧れの思いはあるものの、自分の収入では無理だろうと思っていた。それでもやっぱり気付けば新築物件情報を眺めている自分がいた。ちょっと見てみたい。見てみるだけならいいだろうと、気になる物件の問い合わせボタンを押した。「物件見学に行ってみたいのですが」と伝えると、電話の向こうの営業マンが「是非ご家族皆様でお越しください」と爽やかに答えた。新築物件の問い合わせをしたのはこの時が初めてだった。
「あっ、これ手だな。逃がさない為の手だなって」（はるなり様）。
見学予約当日。妻と娘を連れて、不動産会社に向かった。ただ見るだけのつもりではあったが、初めての内見に胸がはずんだ。案内された席につき、会社のオリジナルだという淹れてもらったばかりのコーヒーを飲みながら担当者を待つ。置いてあったおもちゃに夢中な娘。妻もなんだか嬉しそう。
しばらくすると担当営業が出てきた。イメージしていたよりもずっと若くて親しみ易い印象の井津さん。ところが挨拶を済ませると井津さんの口から出てきた言葉は思いもしないものだった。「すみません、もう物件売れちゃいました」と。あっ、これ手だな。逃がさない為の手だなって。腹が立った。もともと不動産会社にはあまり良い印象は無かったが、正直だまされたという想いだった。楽しい気持ちから一転、もう帰ろうと本気で思った。
帰ろうとする僕を前に、井津さんが真剣な表情で「どうしても見て頂きたい物件があります」と上司と一緒に頭を下げて必死に説得してきた。渡された資料にふと目をやると、書かれた住所が気になった。戸塚は地元だから、どこに何があるのか、だいたいイメージはつく。「この辺、いい場所だ！」と直観的に思った。せっかく来たんだし、見るだけ見てみるかと井津さんの話にのってみることにした。
内見に向かう車内。「僕、この物件すごく気に入っているんですよ。ここいいなって、はるなり様にいいなって。どうしてもご紹介したかったんです」と運転席の井津さんは車内の重い空気とは対照的に、明るいトーンで話す。見たかった物件がなくなってしまい、気持ちはまったく晴れなかった。調子の良い不動産屋の言う事だ。どうせ大した物件ではないだろう。正直、井津さんの話も上の空で聞いていた。
「ここがいい、これだよねって」（はるなり様）。
物件に到着すると、目に入ってきたのは自分好みの正方形の白い家。昔から家は正方形が一番良いと思っていた。玄関前の駐車スペースは、趣味の車いじりにはぴったりだ。玄関をあけて中に入るとすぐに洗面室がり、家に帰ってきてすぐに手が洗える作りになっていた。これには妻も「この導線いい！」と興奮気味に口にする。日差しが差し込む明るいリビングの先には庭があった。「ここで芝生を敷いたらいい感じになるな」「ＢＢＱも出来そう」と、頭の中で妄想が膨らむ。さっきまでの沈んだ気持ちはすっかり吹き飛んでいた。
トン、トン。階段を登る足音が響く。2階にあがると広々としたバルコニー。いつも仕事で訪れる家は長細いバルコニーがほとんどだったから、正方形の広いバルコニーには一瞬で心を奪われた。「ここがいい、これだよね」って訪れたばかリの家だったが、妻と想いは一緒だった。
その後、他の物件も見て回ったが、やっぱりあの家だと。今まで見たこともないような金額の買い物に緊張はしたが、「家族であの家に住みたい」その想いで、1週間後井津さんに申し込み用紙を手渡した。
「やばい、終わったなと思って」（はるなり様）。
いざ購入となるとその後が忙しかった。住宅ローンをより良い条件で組むための銀行探しに井津さんが奔走してくれた。仕事終わりに何度も井津さんと会い、銀行選び、書類準備と急ピッチで行いやっとの想いで申し込んだ。しかし、審査は通らなかった。
そんな中「他の人から物件に申込みが入り、ローン審査を始めたそうです」と聞かされた。そのお客さんのローン審査が先に通ってしまえば先に買われてしまう。「やばい、終わったな」と、すっかり心が折れかけた。だが井津さんは諦めずに審査が通りそうな銀行を探し続けてくれた。夜遅く、書類を持った井津さんが家に来るのはもはや日常になっていた。
「はるなり様、ローン通りました！」。仕事中、井津さんから興奮気味に電話をもらった。もうダメだと思っていたから、本当に驚いた。嬉しすぎて、何度も何度も「ありがとうございます」と口にした。井津さんとは共にチームで戦ったような、そんな一体感と喜びを感じた。すぐに妻にも電話をすると、本当に嬉しそうで、その声を聞きさらに幸せな気持ちになった。
「井津くん今なにしてるかな。井津ロスだね」（はるなり様）
無事に契約を済ませ、引越しを迎えた。暖かい春の日差しが降り注ぐ穏やかな日だった。しばらく慌ただしい日々が続いていたが、引越しを終え、キッチンカウンターの向こう側にいる妻と娘の姿を見ながら、「マイホーム買ったんだ」と改めて実感した。井津さんともほぼ毎日会っていたから、「井津くん今なにしてるかな。これってまるで井津ロスだね」って夕飯を食べながら家族みんなで笑いあった。
お住まい探しのコツは「通いたくなる不動産会社で選べ！」（はるなり様）。
現在は夏に向けて、最初に訪れた時に思い描いた「芝生のあるお庭でのＢＢＱ」を計画中だというはるなり様。これからマイホーム探しをされる方に向けてどんな不動産会社を選べばいいかうかがってみました。少し考えたあと「通いたくなる不動産会社ですね」と。担当の井津と笑いあう姿を見ると納得の一言。もうすぐ新しい家族も増えるのだそうです。末永くお幸せに。
