住宅ローンを組む前に “家を買う時のお金”を知ろう!

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住宅ローンを組む前に “家を買う時のお金”を知ろう!

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「住宅ローンもいろいろ種類があってどれが良いのか分からないし、そもそもお金の管理も苦手だし、本当に家を買えるのかな…」と不安を抱えている人は非常に多いです。

マイホームの購入は、年収が関わる問題ですし、誰にでも気軽に相談できるわけではないから、みなさん不安を抱えがちですなんですよね。お気持ちよく分かります。

そこで今回の記事では、住宅ローンを組む前に知っておきたいお金の知識や、資金計画を立てる時は何から始めたら良いのかなど、“家を買う時のお金”についてじっくりと解説します。少しでもみなさまの不安が軽減できれば幸いです。

[1] 「家を買う時のお金」のイロイロ

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家を買う時は、色々な費用がかかります。これを知らないでいると「こんなにかかるなんて聞いていない!」とパニックになるかもしれません。まずは、何にいくらかかるのかざっくりでも良いので知識を身に付けておきましょう!

住宅ローンを組む時の費用

金額は金融機関によって異なりますが、住宅ローンを組む時の費用は下記のとおりです。

・印紙代…融資額1000万円超5000万円以下の場合の税額は2万円。

・融資事務手数料…3~5万円

・ローン保証料…借入金額の2~3%程

・登記費用…登録免許税は融資額の0.1%または0.4%

・司法書士手数料…5~10万円

・火災保険料、団体信用生命保険料…借入の必須条件となっているとお考えください。金融機関によって異なります。

家を買うための諸費用

「家を買うための諸費用」は一戸建てでもマンションでも必要ですが、種別によって諸費用が不要のものがあります。たとえば、一戸建ての場合は、新築・中古ともに仲介手数料が必要ですが、新築マンションは仲介手数料不要の場合が多いです。

家を買うための諸費用と支払うタイミングは下記のとおりです。

購入申し込み~売買契約までに支払う
・購入申込金(新築マンション、新築一戸建てのみ)
・手付金
・印紙税
・仲介手数料(新築マンションは不要の場合が多い)

引き渡しまでに支払う
・残金決済
・登記費用
・印紙税
ローンの借入費用
・固定資産税や都市計画税(日割)
・修繕積立基金(新築マンションのみ)

引っ越し費用や家具などの購入費

引っ越し費用や新居の家具家電費用のことも忘れてはなりません。住宅ローンに組みこむことも可能ですが、そのぶん借入額も増えてしまいますので、現金で用意できればそれに越したことはないですよね。

引っ越し費用や家具購入費の目安
・引っ越し費用…:時期や距離にもよりますが、15~20万円前後
・家具など…一般的には80~150万円程必要と言われていますが、家具などをすべて揃える場合は200万円以上かかる可能性があります。リユース品などを利用して節約する方法もおすすめです。

固定資産税などの税金

家を購入すると下記の税金がかかります。

不動産取得税
不動産を取得した人が課税する地方税です。不動産取得税申告を終えて半年以内に納付書が届きます。「不動産取得税の納税額=取得した不動産の価格(課税標準額)×税率」の計算式で算出できます。

固定資産税
固定資産税とは、土地や建物を所有している人に対して課せられる税金のことです。所有権移転日以降から固定資産税が課税されます。所有権の移転日から年末までの固定資産税(日割分)を売り主に支払います。納税額は「課税標準額(固定資産評価額)×標準税率」で算出され、3年に1度、評価額が見直されます。

ランニングコスト

忘れてはならないランニングコスト。家を買った後にかかる費用は住宅ローンや固定資産税などの税金だけではないのです。

管理費・修繕積立金(マンションの場合)
マンションは、毎月管理費と修繕積立金がかかります。また、中古マンションは購入後すぐのタイミングで大規模修繕が行われる可能性があります。修繕時に積立金が貯まっていない場合は一時金を請求される可能性もあるので、購入前に修繕計画はどうなっているのか必ず確認しておきましょう。

家のメンテナンス費用
木造住宅の耐用年数は22年といわれています。22年を迎えるまでは何もしなくても良いのかというと、そうでもなく、日頃のメンテナンス次第で家の寿命が変わっていきます。特に中古の一戸建ての場合、新築よりもメンテナンスやリフォームが必要になる時期が早いので、計画的な貯蓄が必要です。

ちなみに、マンションの場合は管理会社任せておけばメンテナンス不要、というわけでもありません。共用部分の修繕は確かに管理会社が行いますが、家の中のメンテナンス(水回りやフローリングなど)は自分で行う必要があります。

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[2]住宅ローンの選び方によって総支払額は変わってくる

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住宅ローンは、選んだ金利によって総支払額が大きく違ってきます。金利が低ければ低いほど利息も少なくなります。

借入金額2,500万円、35年で住宅ローンを組んだ場合を例にシミュレーションしてみましょう。

金利月々の返済額総返済額(利息分)
0.8%約68,000円約2,865万円
1.2%約73,000円約3,060万円
2.0%約83,000円約3,480万円
3.0%約96,000円約4,040万円

※毎月元利均等返済・全期間固定金利(ボーナス返済なし)の場合

金利が0.8%の場合と1.2%の場合では、総返済額の差はなんと約200万円!これはかなり大きい差ですね。

ここ数年は超低金利時代と呼ばれているぐらい金利が低くなっています。オリンピック後は金利が上がるやら逆に下がるやら噂がある様ですが、未来は誰にも分かりません。ただ、どちらかというと今後金利は上がることがあっても下がる可能性は低いのではないかと不動産業界では言われています。

あくまでも可能性の話ですが。今気になる物件があるのなら今が買い、です。これは金利云々の話ではありません。買える環境で買いたい気持ちがあって、なおかつ気に入った物件があるのなら「今が買い時」です。もしも今後、金利が低くなったとしても、気に入った物件があるかは分かりません。

[3]資金計画を立てたい!何から始めたらいい?

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ここまで家を買う時に必要なお金についてご説明しました。では、資金計画を立てる時は一体何から始めれば良いのでしょうか。

まずは自分の支出額を把握する

あなたは、毎月何にいくら払っているかを把握できていますか?家計簿すらつけたことがないという方も多いのではないでしょうか。まずは1,000円単位でも構わないので、自分の支出額を把握することから始めてみましょう。

筆者はファイナンシャルプランナーではないので、具体的な節約術などはご提案できませんが、数年前にマイホームを買った立場からひとつアドバイスをさせていただくと「まずは家計を把握することが資金計画の第一歩」!

年収はたとえ同僚と同じであっても支出額は人によって異なります。家族数や家賃の差、かけている教育費や保険料をいくらかけているかによって毎月の支出額は人によって異なるのに、年収だけで住宅予算を計画するのはハッキリ言って大間違いです。必ずと言って良いほど失敗します。年収がいくらだからこの家は買える、買えないと不確かな自己判断をする前に、まずは1年間、いや数ヶ月でも構わないので家計状況を把握しましょう。

自分の支出額とマイホーム購入のための自己資金はいくら用意できるのかが分かったら、次はいよいよプロに資金計画を立ててもらう番です!

整理ができたらプロに相談へ

家計状況の整理ができたらすぐにプロに相談に行きましょう。ここで言う「プロ」とは住宅ローンの知識に長けた不動産会社です。

金融機関やファイナンシャルプランナーに相談される方もいらっしゃいますが、少し遠回りになるかな、と思います。ファイナンシャルプランナーに資金計画を立ててもらった後は不動産会社に行って、また1から説明をして、物件を探してもらって…想像すると結構手間だと思いませんか?場合によっては別日に出向かないとなりませんよね。

不動産会社は、お客様に住宅ローンを使って家を買っていただくので、住宅ローンの知識には長けています。どこの金融機関なら審査に通りやすい、自営業の方はあそこの金融機関がおすすめ、など情報通な面もあります。

何より、資金計画を立ててもらった後、予算に合った物件をスムーズに紹介してもらえる点が大きなメリットです。デメリットを挙げるとしたら、不動産会社によっては営業がしつこい可能性もありますが、「今回は資金計画を立ててもらいたいだけです!」とハッキリと意思表示をすればしつこくされることはないかと思います。まずは自分がいくらの家を買えるかを知ることが重要なので、物件を探すのはその後でも充分間に合います。

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[4]まとめ

お金のことは、自分でも勉強をして検討することが大事!

いかがでしたか?今回の記事では、“家を買う時のお金”について解説しました。何も分からないという状況は、不安しか生みません。失敗する可能性も高くなります。失敗を回避するには、勉強が必要です。まずは数ヶ月でも良いので家計の把握、それができたらプロ(不動産会社)に行って資金計画を立ててもらいましょう。物件探しは予算を立ててからが鉄則です。

当社は住宅ローンの知識を持ったスタッフや、「無理のない借入金額・住宅予算」を計算できるスタッフが多数在籍しております。今すぐ買う気はないという方も大歓迎です。お気軽にお問い合わせください。

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