あなたの『年収で買える家』はいくら?

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「家を買う時の予算は、年収の5倍まで」という話を聞いたことはありませんか。たとえば、年収500万円であれば2,500万円まで、となるわけですが、超低金利時代といわれている現代においては、この数字は全くアテになりません。

それでは、住宅予算はどのようにして決めればよいのでしょうか。やはり年収から?年収が同じ同僚が買った家と同額の家を自分も買うことができる?いろいろ疑問が浮かんできますね。

そこで今回の記事は、住宅予算の基本的な考え方や、年収からみる住宅予算の目安などについて解説します。

[1] 「年収で買える家」を考える前に

「年収で買える家」を考える前に

まずは、注意しておきたいポイントを2つ説明したいと思います。

年収だけで判断するのは大きな間違い

たとえあなたと同じ年収の人がいても、「買える家の価格」は違います。

それはなぜかというと、年収は同じあっても、世帯数、マイカーの有無、保険料や教育費にかける金額、外食費、娯楽費にいくらかけているかなどによって支出額が違うからです。支出額が違うのに、同額の住宅ローンを毎月返済できるわけがないのです。

インターネットの試算表でざっくりと計算して、物件探しを始める方が非常に多いのですが、これは大きな間違いです。年収だけで「買える家の価格」を判断すると必ず失敗します。

「買える家の価格」を計算するときに重要なのは、「借りられる金額」よりも「無理なく返せる金額なのか」を見極めることです。年収は同じでも、無理なく返せる金額は人によって違う、ということをまずは抑えておきましょう。

「いくらの家を買えるのか」=「住宅予算」

「買える家の価格」、「いくらの家を買えるのか」を計算して出した予算を「住宅予算」と呼びます。

お住まい探しをする上で一番重要なことは、「自分の住宅予算を知ること」です。

いくらの家を買えるのか?いくらの家なら手が届くのか?をまずは計算し、その予算内で物件を探すことが本当に、本当に重要なのです。

住宅予算を意識しておかないと、「無理なく返せる額」ではなく「借りられる額」を優先してしまい、金銭感覚が麻痺しがちです。特に気に入った物件が予算ギリギリだった時に起こりがちで、「借入可能額の範囲内だし、何とかなるかな」と勢いでローンを組んでしまいます。

お住まい探しをしている方は、「多少予算オーバーしてもいいから理想の家を買いたい」という気持ちが少なからずあります。数万円出し惜しみをして物件のランクを下げてしまうのは惜しい気がしてしまうのですよね。お気持ちは分かりますが、これが非常に危険な考え方なのです。

予算オーバー(借入可能額ギリギリ)で住宅ローンを組んだとしても、毎月きちんと返済ができていればまだ良いですが、最悪の場合、返済が苦しくなり、自己破産してしまうケースもあります。そんな事態は避けたいですよね。だから、お住まい探しをする時は、自分に合った住宅予算を知ることが重要なのです。

物件探しは住宅予算を調べてから

家を買うことを決意されたばかりの方は、まず何から始めると思いますか?銀行に住宅ローンの相談?不動産会社に物件の問い合わせ?モデルルームに見学?

そういった方もいらっしゃるとは思いますが、いきなり上記のような行動を起こす方はそう多くはいません。

では何から始めるのかというと、不動産サイトで物件探しです。「このエリアの家はいくらぐらいなのかな~」という軽い感じで、何となく条件を設定して物件検索します。ネットショッピングをする感覚と似ているかもしれませんね。

よくあるのが、まずは不動産サイトで気になる物件を見つけ、不動産会社に問い合わせをします。そして実際に資産計画を立ててみたら予算オーバーで気に入ったその物件は買えない…というパターン。

予算オーバーだった場合、自己資金で不足分を補填するか、予算内で物件を探し直すことになります。たとえば、駅から徒歩10分以内希望だったのを15分に、築5年以内希望だったのを築10年まで延ばす…といった具合です。

これは自分の財布にいくら入っているのか分からないまま買い物に行っているのと同じことです。物件を探していた時間がムダになってしまいますね。

しつこい様ですが、理解していただきたいので何度でも言います。家を買う時は、自分の住宅予算を知った上で、その予算内で「身の丈に合った物件を選ぶ」ことが本当に重要です。住宅予算を知る前に物件検探しをしてはいけません。

[2]家を買う時の都市伝説「頭金は2割必要」

歴史的超低金利時代!買うなら今が狙い目

頭金について調べてみると、多くのファイナンシャルプランナーや銀行のブログなどで、「家を買う時の頭金は2割必要」と言っています。

頭金が貯まるまで家を買わない、何となく頭金を貯めている…という方も多いことでしょう。

かつての金融機関は、頭金を2割入れてもらうことで借主の返済負担額を抑え、ローンの貸し倒れリスクを防いでいました。そのため、融資可能な金額を物件価格の8割までとし、頭金を2割用意できないと住宅ローンが通らなかったのです。このような経緯があるので「家を買う時の頭金は2割必要」と言われ続けているわけですが、現代においてその定説は都市伝説に近いものがあります。

現在は頭金なしで住宅ローンを組むことも、諸費用を含めて借りるフルローンもあります。頭金がないと家を買えない時代は終わったのです。

[3]歴史的超低金利時代!買うなら今が狙い目

]家を買う時の都市伝説「頭金は2割必要」

近年の住宅ローンの金利は0.4%〜1.5%程度となっており、超低金利時代といわれています。金利が低いということは、それだけ住宅ローンを借りやすいということ。下記で詳しく説明します。

金利が低く住宅ローンに通りやすい良い時代

近年は非常に金利が低くなりました。高金利だった昔に比べて、住宅ローンのハードルも低くなったと思います。

また、住宅ローンの種類も豊富になってきました。かつては住宅ローンといえば、金融機関かフラット35、どちらかの選択肢ぐらいしかなかったですが、最近では窓口に行かなくても手続きができるインターネット銀行や、住宅ローンを専門に取り扱う「モーゲージバンク」という機関もあります。

それぞれ審査基準は異なり、審査の通りやすさにも差がありますが、金利が低い今、住宅ローンを借りやすくなったことは共通して言えることではないでしょうか。

ただ、この超低金利時代もそう長くは続きません。低金利を支えている引下げ金利(優遇金利)がなくなってしまうリスクも高いです。

引下げ金利がなくなるとどうなるかと言いますと、引下げ金利があった頃よりも月々の支払いが数万円高くなります。たとえ借入金額は同じでも、引下げ金利がなくなった途端に簡単に月々の負担額が上がってしまうのです。

負担額が増えれば、住宅ローンの返済負担率も上がりますよね。そうなると、借入可能額も少なくなりますし、審査そのものに通らない可能性も高くなるのです。超低金利時代の今、住宅ローンに通りやすいという理由がお分かりいただけたでしょうか。

今後、金利は上がることはあっても下がることはない

さすがに今以上金利が下がる可能性は低く、むしろ上がる可能性が高いことが不動産業界では噂されています。

たとえば、35年返済で住宅ローンを組んだ場合、金利が0.1%上がると総返済額は52万円増えます。この52万円をプラマイゼロにしようとするなら頭金は120万円必要です。つまり、住宅ローンの金利が0.1%上がると、頭金の120万円の意味がなくなってしまうのです。

120万円貯まるまで何年かかるのでしょうか。貯まる間に歳も取りますから、住宅ローンの加入必須条件である「団体信用生命保険(団信)」に加入できなくなるリスクもありますよね。団信に加入できない=住宅ローンを組めないということになりますから、今後の金利上昇の可能性もあわせて、住宅ローンを組むタイミングを逃さないでくださいね。

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[4]あなたの年収で買える家(買える物件価格の目安)

年収だけで判断してもらいたくはないのですが、やはり目安は必要ですよね。ざっくりとした目安にはなりますが、「自分の年収ならだいたいこのぐらいの家を買えるのかな」といった具合に、参考程度にお考えください。

年収からみる住宅予算の目安

それでは、年収別に住宅予算をみていきましょう。しつこい様ですが、あくまでも目安なります。この数字をもとにお住まい探しを始めることがないようにご注意ください。

年収買える物件価格の目安
400万円3,180万円
500万円3,940万円
600万円4,730万円
700万円5,520万円
800万円6,300万円
1,000万円7880万円

※頭金なし・ボーナス払いなし/35年ローンの場合

頭金を用意できるのであればもっと予算を増やすこともできますが、限度額ギリギリまで借りてしまうと返済が厳しくなる可能性がありますのであまりおすすめしません。できれば、年収の20%以下の返済比率に抑えておきましょう。

返済期間と毎月の返済額の目安

次に、返済期間と月々の返済額からみた住宅予算をみていきましょう。

返済期間
返済額20年ローン25年ローン30年ローン35年ローン
10万円2,080万円2,570万円3,050万円3,520万円
12万円2,500万円3,090万円3,660万円4,220万円
14万円2,910万円3,600万円4,320万円4,930万円
16万円3,330万円4,120万円4,880万円5,630万円
18万円3,750万円4,630万円5,550万円6,340万円
20万円4,160万円5,150万円6,040万円7,040万円

※金利0.47%・変動金利・頭金・ボーナス払いなし

借入期間を最長の35年まで延ばせば、月々の返済額は同じでも借入額を増やすことができます。住宅ローンは、後から借入期間を延ばすことはできないので、「返済が苦しいからあと5年延ばしてください!」とはいきません。住宅ローンを組んだ時点で高齢でなければ、借入期間を35年でスタートして、途中で繰り上げ返済をして返済残高を減らしていくという方法も良いかと思います。

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[6]まとめ

いくらの家を買えるのか悩んでいる時間がもったいない!まずは相談を!

いつか買うなら、今が絶対買い時です。悩んでいる間に、高齢になるリスク、金利上昇のリスクがグッと上がります。住宅ローンを組むのなら、超低金利である今のうち、働き盛りの若い年齢のうちに組むことをおすすめします。

そしてマイホーム購入を決意されたのであれば、まずは自分の住宅予算を調べましょう。ミツバハウジングでは、お客様に合った住宅予算、上限予算を算出いたします。その予算内でご希望条件に近い物件探しも併せて行います。記事内では「今が買い!」とアピールしていますが、お客様のお気持ちを無視したしつこい営業はいたしません。とりあえず住宅予算だけ知りたい、という方も大歓迎です。お気軽にお問い合わせください。

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